Salesforceは13日(米国時間)、AIエージェントプラットフォーム「Agentforce 360」の提供を開始し、併せてSlackの新機能なども発表した。
Slackは、自社サービスを企業向けの「エージェンティックOS」と位置づけ、人とAIエージェント、アプリ、データがリアルタイムに連携するシステムへと進化している。

Slackは今回のアップデートにより、「Agentforce Sales」「IT Service」「HR Service」「Tableau Next」などのアプリをSlack上から直接操作できるようにし、CRM(顧客管理システム)を“対話型”へと進化させるとしている。
また、「Channel Expert Agent」を通じて、チャンネル内でのナレッジ検索など企業内情報へのアクセスが容易になり、Slack上でより多くの業務を完結できるようになる。
さらに、「Enterprise Search」では、Google DriveやGitHub、Jiraなど複数のサービスを横断して自然言語での検索や回答に対応。
再設計された「Slackbot」は、文書作成やメッセージ要約、Slackハドルミーティングのメモ作成といった文脈理解型のアシスタント機能を備え、Google Drive、Salesforce、OneDriveなどと連携して会話やファイルからインサイトを抽出する。
これにより、レポート分析やプレゼン資料からのアクションアイテム抽出、キャンバスへの統合なども実現する。
加えて、Slackは「MCP(Model Context Protocol)」への対応を発表。Anthropic、Dropbox、OpenAIなどのサードパーティAIを新たなAPIで統合し、リアルタイムのナレッジ共有と自動化を可能にする。
「Real-Time Search API」によってChatGPTをSlackに直接統合できるほか、ClaudeもSlack連携に対応。今後はGoogle AgentspaceやNotion AIとの連携にも順次対応していく予定だ。