GM、Googleの会話型AI「Gemini」を2027年以降の車種に搭載へ

車内アシスタント機能を強化 自然対話による運転支援や情報検索を実現へ

米General Motors(GM)は10月22日(現地時間)、ニューヨークで開催されたメディアイベント「GM Forward」にて、2027年から同社の車両に米Googleの会話型AI「Gemini」を搭載する計画を発表した。

GMは「まるで同乗者と会話するように、自然なやり取りが車内で可能になる」としている。
ドライバーは、音声でメッセージの作成・送信や、状況に応じたルート計画を行えるようになる見込みだ。
たとえば、お気に入りのカフェ近くの充電スポットを探したり、移動中に次の会議の準備を進めたりといったサポートが可能になるという。

GM傘下のビュイック、シボレー、キャデラックなどの車両には、すでにダッシュボードの画面から**GoogleアシスタントやGoogleマップにアクセスできる車載OS「Google built-in」**が搭載されている。

同社は今後、車両性能やユーザーの嗜好に合わせて最適化された独自のカスタムAIを導入する計画を明らかにした。
このAIは、サブスクリプション型のコネクテッドカーサービス「OnStar」と連携し、車両データをもとにメンテナンスの必要性や最適ルートといった情報をリアルタイムで提示する。
さらに、ユーザー自身がパーソナライズの度合いを調整できる設定機能も備えるという。

また、Googleの「Gemini」を採用した新アシスタントは、2015年以降のOnStar搭載車両を対象に、OTA(無線アップデート)で提供される予定だ。

なお、AIアシスタントを車載システムに統合する動きは広がっており、**独VolkswagenはOpenAIのChatGPTを基盤とした「IDA」**を導入しているほか、**米Teslaは独自AI「Grok」**の運用を開始している。

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