米Microsoftは10月23日(現地時間)、7月に発表した“AIブラウザ”「Copilot Mode in Edge」をさらに進化させるアップデートを発表した。
同社は「Copilot Fall Release」として複数の新機能を追加し、同モードを「より動的でインテリジェントなコンパニオン」へと強化するとしている。

7月の段階では、複数タブにまたがる推論機能や、Webページのコンテキストを保持する動的ペインといったAI機能がすでに導入されていた。
今回のアップデートでは、「Copilot Actions in Edge」(現在、米国で限定プレビュー提供中)が追加。
これにより、Copilotは情報提供にとどまらず、ユーザーに代わって複数の手順にわたる複雑なタスクを自動実行できるようになった。
ユーザーは、自然な会話や音声操作を通じて、ブラウザ内でローカルに実行されるサポートを依頼できる。
たとえばユーザーは、Copilotにホテルの予約やフォーム入力を任せたり、受信トレイを整理して不要なショッピングメールの購読を一括解除させたりできる。
さらに、音声操作のみでのブラウジングにも対応しており、ハンズフリーでのWeb操作体験を実現する。

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■ 「Journeys」で作業の継続と整理をサポート
Microsoftは、「Journeys」機能(現在米国で限定プレビュー中)の提供を開始した。
この機能はCopilot Modeのコンテキストメモリとして機能し、ユーザーの過去のブラウジング履歴をトピックごとに自動整理。
これにより、ユーザーは中断したプロジェクトをすぐに再開でき、関連する次のステップの提案も受けられる。
大量のタブを再度開く手間を省き、よりスムーズに作業を再開できる環境を提供することが狙いだ。
■ パーソナライゼーションの強化
今回のアップデートでは、ユーザーが明示的に許可した場合に限り、Copilot Modeが閲覧履歴を参照して応答を最適化する仕組みが導入された。
これにより、Copilotは過去に閲覧した商品の情報を踏まえて回答したり、
ユーザーの「いいね」履歴に基づいて映画やコンテンツを個別に推薦することが可能になる。
■ Mac対応と制御機能の改善
新しいCopilot ModeはMac版Edgeにも対応した。
また、ワンクリックでのオン/オフ切り替えが可能となり、
Copilotがアクションを実行中・リスニング中・閲覧中といった状態を、
視覚的なインジケーターでユーザーに明示するよう改善されている。






